あの日から一年半が経ちました。
毎月11日のたびに去年の3月11日を思い出します。
この一年半すべてが夢で、震災前の日々に戻ることができたら、どんなにいいことだろう…と思う人がたくさんいることと思います。
私はいつも、どうかあの日を…3月11日に日本で起きたことを忘れないで下さい…と思っていました。
でも、あの未曾有の震災は、誰の心にも残っている…誰もが忘れるものではない。時が過ぎてゆくとともに、人々の関心が薄れてゆくのだ…と気づきました。
ガレキの積み上げられた風景を見て暮らす津波被災地の人たちや故郷を追われて仮の家で暮らす福島の人たちにとって、人々の関心が薄れていると感じた時ほど、悲しくて辛くて寂しいものはない…と近ごろ思います。
まだまだ、これからなのです…
自分の足で立ち、自分の意思で歩かなければ悲しみや苦しみを乗り越えることはできません。けれども、その歩くための力は、手を差しのべられた手のひらから伝わるものに源があるように思います。
『愛の対極は無関心である』マザーテレサ